Uber Eats で始まった「他店舗ダブル」とは?

こんにちは、スマホ店長です。
2022年11月から各都市で順次始まったものの、現場ではまだまだ混乱や不満が多い「他店舗ダブル」。ベテランの配達パートナーでも取るのを躊躇してしまうようです。なぜそのようなことが起こっているのでしょうか。そこんとこを現役配達パートナーが詳しく解説します。

目次

「他店舗ダブル」とは?

「他店舗ダブル」とは、異なったお店2店舗からそれぞれ商品をお預かりし、各注文者へ配達することをいいます。
例えば、「吉野家」と「CoCo壱番屋」から商品をピックし、「注文者A」と「注文者B」へお届けするといった具合です。

これまでも「ダブル配達」といって、同じ店舗から2名分の注文者の商品をピックし「注文者A」と「注文者B」へ届けるというシステムはありましたが、2022年11月から新たに「他店舗ダブル」という仕組みが加わりました。

通常の「ダブル配達」や「ピック」といった用語の意味は、下記の記事で詳しく紹介しています。

「他店舗ダブル」のメリット

他店舗ダブルには以下のようなメリットがあります。

  • 時間を少しプラスするだけで2件分稼げる
  • クエストが達成しやすくなる
  • オフピーク時や閑散期でも稼ぎやすい

Uber Eats のAIが最適な組み合わせで配達パートナーへ2件分リクエストしてくるので「通常の配達×2件」よりも短い時間で完了することが可能です。これにより週間ごとの「クエスト」が達成しやすくなるため、件数を稼ぎたいときには最適です。
また最近ではこの他店舗ダブルのリクエストが優先されているため、ピーク時間が過ぎた「オフピーク帯」や「閑散期」は積極的にやることで稼ぎを維持することができます。

「他店舗ダブル」のデメリット

一方でデメリットは以下の通り

  • 単価が低い
  • Bad評価をもらいやすい
  • トラブルになりやすい

「他店舗ダブル」が始まってからは、どちらかというと悪い意見が多い印象です。

単価が低い

「他店舗ダブル」は、通常配達2件分よりも1件当たりの単価が低くなるケースがほとんどです。
たとえば通常の配達(1件のみの配達)が500円だった場合、これを2回やることで1000円もらえます。
一方「他店舗ダブル」の場合、リクエスト時に「800円」といった少し高めな金額で表示されます。(金額はUber Eats 独自の計算方式のため、タイミングや距離によって大きく変動します)
「おお、金額高いから取ろう!」とリクエストを受けてみると実際には「他店舗ダブル」で、完了して金額を確認すると1件当たり「400円だった」ということはざらです。

Bad評価をもらいやすい

Uber Eats の配達パートナーには「評価制度」というのがあり、お店注文者は配達パートナーに対して評価をつけることが出来ます。
「他店舗ダブル」が始まってからはその評価において「バッド評価をもらうことが多くなった…」という声をよく聞くようになりました。原因は「商品到着まで時間がかかりすぎ」にあるようです。

原因は「2店舗の調理待ち」

料理の受け取りが2店舗ともスムーズにいけば実はそこまで問題のない「他店舗ダブル」も、ひとたび「調理待ち」が発生すれば2名の注文者を待たせることになります。仮に最初のお店で5分待ち時間が増えれば、2名の注文者は単純に5分到着が遅くなるわけです。
実はこれまであった通常の「ダブル配達(同じ店舗で2名分の商品を受け取る)」は、仮に待たされても「1名分の料理が出来ていない」というケースがほとんどだったため、そこまで大きなトラブルになることはありませんでした。
しかし「他店舗ダブル」では2店舗とも待たされるというケースがそこそこあるため、1店舗目のピックで「5分待ち」、2店舗目のお店でも「5分待ち」と結果2名の注文者にかなりの時間を待たせることになってしまいます。
つまり、最後にお渡しする注文者は、

1店舗目の5分+2店舗目の5分+1人目のドロップの時間=すごく待たされる!

このようにして最後にお渡しする注文者からBad評価をもらう確率が高くなるのです。

トラブルになりやすい

配達を一定数やっていると必ず経験するのが「注文者と連絡が付かない」ケース。
よくあるケースは、マンション到着後インターホンを押しても出てくれないケース、住所の入力間違いなど場所が分からず連絡しても繋がらないケースなど。この場合Uber Eats では「10分タイマー」といって10分間その場で待機する必要があります。10分経っても連絡が付かない場合は配達は自動的に完了し商品は廃棄になりますが、1人目でこれにあたってしまうと次の注文者へ配達が10分遅くなるため、注文者から「何しているんでしょうか?」や「遅すぎませんか?」などとメッセージがくるなど、トラブルやBad評価に繋がりやすくなります。

他店舗ダブルはよく見て取るべし

僕も色々試してみましたが、結論…

地図を見て判断する!

地図とは、リクエストが来た際に表示されるUber Eats アプリのマップのことで、そこには「ピック先」「大まかなルート」「ドロップ先」が記号で表示されます。距離やお店などの位置が問題なければ積極的に取ってみましょう。万が一変な場所だったり、距離が遠いなどでキャンセルしたい場合はキャンセルも可能なので、あまり怖がらずにやってみるのをオススメします。
また、2店舗目のお店で調理待ちが発生した場合は「2店舗目だけキャンセル」といったことも可能です。

Uber Eats は他店舗ダブルを積極的にプッシュしてきてます。
嫌がっては稼ぐことも出来なくなってしまうので、最初は慎重に選びながら慣れていくことをオススメします!

この記事を書いた人

2000年より約19年間、大手携帯キャリアのショップ、コールセンターの責任者、講師などに従事。現在はスマホ、光回線、Wi-Fiに特化したYouTubeチャンネルを運営しつつ、Uber Eatsを初めとしたデリバリーも専業で行っている。

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